違う国の人と付き合うことの最大の障害は言語です。もちろんお互いが同じ言語をほぼ同じレベルで話せるのであれば問題はないのですが、そうでないケースもたくさんあります。私たち日本人が違う国の人と話す言語となると圧倒的に英語になることが多いです。しかし、日本語と英語は言語構造的にもかなり離れた言語でマスターするのはとても難しいです。海外に長年住んでいる私でも今でも英語が流暢で、話されている英語すべてが分かるかといえばそうでもありません。付き合うことにおいて会話は非常に重要で、同じ言語を話す人とでも理解するには難しいのに違う言葉を使用するともっと難しくなります。ただ一概にそうでもないのかなと思ったことがあります。オランダで大学の教授をしているドイツ人の男性と何回かデートをしたことがあります。彼は大学の教授ということもあり完璧な英語を話します。ただ私は彼の話すほとんどのことが分かりませんでした。ずっと私の英語力が足りないからかと思っていたのですが、ある時気づいたのです。私たちはまったく共通なことがないことに。彼はどちらかというとオタクタイプで、何かとマイナーなものが好きでした。音楽1つとってみても、アンダーグランド過ぎて聞いたこともないバンドの音楽が好きでした。私はどちらかというと大体の人が知っているようなバンドの音楽を好むので話が合いません。同じ共通点がないと日本人同士でも話が難しく楽しくもないですが、英語ならなおさらです。共通点のある人とのデートは英語もスムーズに入ってくるし会話がはずみます。言語の問題ではなくお互いどれだけ共通点があるかがパートナー選びには重要なんだと思います。もちろんそのドイツ人の彼とは数回のデートで会うのをやめたのは言うまでもありません。

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